テーブルマナー!フォークの順番は?この基本さえ押さえれば大丈夫!
結婚式での披露宴やレストランでのディナー。
洋食をあまり食べ慣れない人にとれば、
目の前にずらっと並んだフォーク、ナイフ、
グラスに目がクラクラ。
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和食はお箸ひとつでいけるのに、
どうして、こんなにたくさんのフォークが?
そんな怒りさえこみ上げてくるかも(笑)
テーブルマナーなんて面倒くさい!
でも、フォークやナイフのマナーは、
基本を押さえればそんなに難しくないのです。
これだけはというポイントを押さえて
食事を楽しみましょう!
テーブルマナーの基本、まずは?
とにかく、テーブルの上にはたくさんの
食器やカトラリー、グラスなどが並んでいます。
披露宴などで多くみられる円卓のテーブルの場合、
まずは、自分のグラスや皿はどれなの?
そこで、つまずくかもしれません。
こんな感じで、テーブルにグラスやお皿やカトラリーが
あると、どこまでが自分の分かわかりにくいですよね。
まずは、自分の陣地を確認!
座ると、目の前にお皿がでーんとあり、
その左右にフォーク、ナイフ、スプーンが
並んでいるはずです。
これは、さすがに自分のものだとわかるはず。
ちょっと悩むのが、離れた場所にあるグラスと小皿。
自分のグラスは右? 左?
この小さな小皿は何のため?
まずは、左右の親指と人差し指でオッケーサインを
作ってみてください。
右手は、d
左手は、b
こんな形ができるはず。
d = drink (ドリンク=飲み物)
b = bread(ブレッド=パン)
こう覚えておくと便利です。
dのできる右手はグラス
bのできる左手の小皿はパン皿。
オレンジ色で示してみました。
ここまでが、あなたが手をだしていい陣地なのです。
こんな風に考えると、簡単でしょう?
こちゃごちゃしているテーブルで、
自分のグラスが左側か右側か迷ったら?
これで解決です。
フォークとナイフの順番
フォーク、ナイフ、スプーンの順番は?
これについては、じつは覚えておくことはひとつ。
敵陣を攻めるには、外堀から!
外堀からお城(お皿)に向かって、
攻めれば(使えば)いいだけなのです。
洋食の場合は、
前菜、サラダ、スープ、メイン(魚→肉)、デザート
この順番ででてくることが多いはず。
この写真の場合は、間をあけて、右にスプーンが余分にあります。
スープ用という場合のセッティングもありますが、
ナイフの左隣(2番目)にスプーンが置いてあるので、
こちらがスープ用になるはずです。
1番最初にスプーンで食べるような小皿(アミューズ)が前菜のまえに
出てくるのかもしれませんね。
その日の料理に合わせて、フォークやナイフが、
あらかじめ、外側からセットしてあるのです。
もし、あなたがフォークだけ使ったとしても
お給仕してくれるひとが、必要ないカトラリーは
お皿をさげるときに持って行ってくれます。
外側から使うことだけ覚えておけば、
あとは良きに計らえ!
それくらいの気持ちで大丈夫です。
もし、サラダ用のフォークがテーブルに残っていて、
お魚料理のときに間違って使ってしまったら?
慌てないで大丈夫です。
たとえそんな失敗をしても、お魚料理を食べ終わったときに
魚用のフォークを一緒にさげてくれるはずです。
外側から、ナイフとフォークを拾って順番に使う!
これだけ覚えていればいいのです。
スープはスプーンしか使いませんよね。
スプーンは常に右のほうにセットしてあります。
洋食の基本は、左右バランスよく、両方、
同時に使いますがスープは例外になります。
そのため、右と左のカトラリーの数は
右側のほうが多いはずです。
メインの料理が運ばれてきたころに、残りの
左右のフォークとナイフの数が合っているはずです。
もし食事の途中で間違いに気づけば、
フォークやナイフを飛ばして、正しいものを使えばいいのです。
そして、蛇足になりますが、中央のお皿の奥側に
置いてあるフォークやナイフ。
これはデザート用になります。
最後まで手をつけることはないはずです。
グラスは、右から使うのがルールですが
これも、お給仕してくれる人が水用のグラスには水。
ワイン用にはワインと注ぎ分けてくれます。
使わないグラスは下げてくれるはずなので、おまかせで大丈夫です。
フォークとナイフの置き方
食事中のフォークとナイフの置き方です。
これも食事を続けているならば、
右手のナイフを、そのままお皿に置く。
左手のフォークを、そのままお皿に置く。
食事をしている自然な形で、皿のうえに
八の字に置けばいいだけなのです。
厳密にいうと、イギリス式、フランス式など
いくつかの流派があります。
しかし、気をつけるポイントはひとつ。
ナイフとフォークの置く位置の深さ。
浅く置いてしまうと、フォークとナイフがお皿から落ちてしまいます。
深く置くと、ナイフやフォークの柄がソースなどで汚れます。
置き方が悪いと、テーブルクロスが汚れたり
自分の手を汚すはめになります。
フォークとナイフの置く深さに注意するだけで
これらは防げるはずです。
そして、お皿にある料理を食べ終えたら?
ナイフを持っている右側にナイフとフォークを並べて置く。
それが終了の合図になります。
食事が終わったら、お給仕のひとがお皿を
そのまま下げてくれますので、フォークとナイフが
お皿から落ちないように、やや深めに置くのが親切ですね。
お肉やお魚を切るときには、ナイフの刃は上から下へ使いますよね。
それを、そのまま、手のひらを向こう側にみせないように
お皿に置くと、ナイフの刃は自然に自分のほうに向かうはずです。
そして、左手のフォークは右手に持ち替えて
ナイフの内側、手前側にくるように並べればいいのです。
これも、左手と右手に持っていた位置のままですよね。
変にナイフやフォークをクルクル動かすと、
ナイフの刃が前に座るひとに向いちゃうかもしれません。
この場合は、ナイフの刃は自分に向けて置き換えてください。
刃を相手に向けると、ケンカを売ってるようなもの。
食事の場で、無意味な戦争はやめましょう(笑)
フォークとナイフの位置!左利きの場合は?
いままでのフォークとナイフの位置やマナーは
右利きのひとだと、自然に従えばそのままできるはずです。
しかし、左利きの場合はどうでしょう?
はい、残念ながらフォーク、ナイフ、スプーンの
位置は右利きのひとを想定して考えられたものです。
左利きの場合は、食べるときはナイフとフォーク
を持ち替えて大丈夫です。
しかし、食べ終わった場合は右利きの場合と
同じように置いてください。
これは、お給仕してくれている人に対してのマナーです。
カトラリーやお皿をさげるときに、ナイフやフォークが
あちらこちらの方向を向いていると、片付けるときに危ないのです。
残念ながら、右利きのひとのほうが多いので
これは多数派に従うしかありません。
食事の途中は自分が使いやすいように、フォークとナイフを使って
お皿が終わったら、みんなと同じようにしたほうがスマートな振る舞いです。
食べ終わりは、お給仕してくれる人へのマナーという
意味合いが大きいはずです。
片付けやすいように、そして食事が終わったというサインになります。
気の利いているレストランでは、あなたが左利きだと
気づいて、フォークとナイフの位置を途中で変えてくれるかもしれません。
その場合は、好意に甘えて、すべて逆のポジションで大丈夫です。
テーブルマナーは思いやりの気持ち
ここまで、ナイフとフォークの位置を中心に
最低限の簡単なテーブルマナーを書いてきました。
日本人の細やかな、気を使う性格から、
どうしても、マナーというとガチガチに難しく
考えるひとが多いようです。
しかし、テーブルマナーは大多数のひとが
気持ちよく食事をするために決められた基本です。
相手を思いやる気持ちがあればマナーの基本は
できたも同然だと私は思います。
相手とは、、
- 食事をする相手
- お給仕をしてくれる相手
- テーブルのまわりにいる他人
これらの人が不快な思いをしなければ
少しくらいの失敗は許されるはず。
食事をする相手に不快に思われないために、、、
- 自分の陣地以外のお皿やグラスに手をつけない
- ガチャガチャと音をたてない
- 見ていて不快な食べ方をしない
これらを守れば合格なはずです。
例えば、ごはんを食べるときに、フォークの
背にのせるのか? 腹にのせるのか?
そんな議論があります。
そもそも洋食にお米を食べる場面がありません。
あるとしたら、豆のような位置で
添え物の野菜として食べる場合くらいです。
それをガチガチにどちらが正しいか?
論じるのはちょっとナンセンスに感じます。
どちらの食べ方にしても、フォークからポロポロ
米粒が落ちてしまうようでは、一緒に食事するひとに
不快な気分をあじあわせてしまいます。
フォークからお米が落ちそうだと思ったら、
ライスをちょっと潰して、フォークで食べると、
背だろうが、腹だろうが、ポロポロせずに済みます。
厳格なフォークとナイフのマナーは皇室などの
正式なプロトコールが必要なひとたちに任せておけばいいのでは?
*プロトコールは外交上の儀式の意味です。
公式な規則やマナー手順などを指します。
一般人のわたしたちは、誰と食事をしても
最低限のマナーを守り、不快な気持ちを与えなければいいはず。
テーブルに座ったら、自分の陣地を確認して
そのなかではある程度、自由に振る舞っても
そんなに気にするひとはいないのでは?
しかし、フォークとナイフの置き方が完璧でも
テーブルの上を汚したり、くちゃくちゃと音をたてて
食事するほうが、周りのひとにとれば迷惑なはずです。
これは私の経験になりますが、、、
アメリカでテーブルに着席するディナーで
左手にあるグラスの水をとってしまった男性が円卓にいました。
すると、周りのひとは、それが間違いだとわかっているはずなのに
あえて、左側にあるグラスをとって、円卓全員が逆の位置の
グラスを使ったのです。
そして、飲み物を飲み始めて、食事がはじまってから
自分の右側の正しい位置にグラスを置き直したのです。
最初に間違ったひとが、気づいたかどうかはわからないのですが
これは、誰も不快にさせない、すごいマナーだな!と感心しました。
ここにマナーの真髄をみた気がします。
自分が恥をかかないだけではなく、相手にも恥をかかせない。
まさに、おもいやりですよね。
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