座右の銘とは?その意味は?もしや思い違いしているかも!

突然ですが、座右の銘ってありますか?
多分、日頃の生活ではあまり気にしたことがないはずです。

でも、高校や大学の進学の際に、面接で聞かれたり、
就職試験でも試験官から尋ねられることが多いのですよ。

面接官Q:生きている上での座右の銘は何ですか?

あなたA:はっ!(心のうち:いやー、そんな急に言われても、、、、
えっと、なんか良い四字熟語はないかな?)
しどろもどろ、、、弱肉強食です!

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なんてことになる前に、
座右の銘とは何か? 本当の意味をちゃんと理解しておきましょう。

座右の銘の意味とは?

座右の銘(ざゆうのめい)の意味を簡単に紹介しますね。

座右(ざゆう)は右に座ると書きますよね。
これは自分の右に座る人を指しています。

古人にとって右側の席はとても大切な人を座らせておくための場所でした。

高い立場の人間、皇帝はその身分が高いがゆえに、自己中心的になったり、
傲慢になったりすることもあります。

そのために、自分が間違ったことをした時に諌めてくれる人、
正しい道へと導いてくれる信用できる人を右に座らせていたのです。

皇帝が信頼できる補佐役を右の席においていたのですね。

中国の皇帝

銘(めい)とは、古人が鐘や器などの器物に刻む文体の一種でした。
他人を褒めたたえたり、自分を戒めるために文字を刻んでいたのです。

これら2つの単語を組み合わせると『正しい道や自分を導いてくれる指針や言葉』そんな意味になりますね。
座右の銘とは常に自分の心に留めておいて、戒めや励ましとする言葉のことを指します。

もともとは皇帝などの高い身分の人たちが自分を戒めるための言葉です。

しかし、現代流に解釈すると、困難なことにぶつかったり、失敗して落ち込んでいるときなどに背中を押してくれる。
そんな『お薬のような言葉』『励ましの言葉』それが座右の銘と言えそう。

座右の銘は四字熟語がルールなの?

座右の銘と言われると、四字熟語でないといけない。
そう思っている人が少なからずいます。

座右の銘は四字熟語とは限りません。

座右の銘

長い、短いにかかわらず、文章でも大丈夫です!

そして、座右の銘は世間で知られている有名な言葉あるいは有名人が言った言葉。その中から選ばないといけない。
そう思う人も多いのですが、無名の人が発した言葉から選んでもかまいません。

歴史上の人物が発した言葉、書物に書いてあった言葉、
四字熟語、カッコ良い言葉、有名人が発した言葉、これらである必要は全くないのです。

『あなたの生きている上での指針』『勇気づけられる言葉』
そこさえブレなければ、文章であろうが、無名人の言った言葉であろうが座右の銘となるのです。

座右の銘ーありがちな間違い?

座右の銘は文章でも大丈夫だと言いましたが、座右の銘に関して、思い違いをしている人もいるようです。
ありがちな間違いを見ていきましょう。

チェックマーク赤四字熟語

座右の銘=四字熟語

そう思い込んでいる人は多いようです。
しかし、四字熟語でないくてもいいのです。

ただし、4つの漢字で深い意味を表すことができる。
だらだらと長い文章より簡潔でわかりやすい。伝えた相手にも理解してもらえる。

そんな理由から四字熟語を座右の銘にするのはとってもオススメ!

チェックマーク赤有名人の言葉

有名人の言葉は後々まで残りやすいです。
しかし、有名人の言葉から座右の銘を選ぶ必要は全くありません。

有名人というのは何かを成し遂げた人。ある分野で頭角を表している人です。

当然、成し遂げた行動や結果が残りますよね。
有名人の場合、言葉と行動が一致しているので、世の中から賛同を得られるのです。

そのような理由から、言葉に重みがある場合が少なくありません。

しかし、結果をまだ残していない途上の者が有名人の言葉を真似しても
上っ面だけで、言葉が軽く聞こえる場合があります。

有名人の言った言葉から座右の銘を選ぶと、逆効果になることもあるので注意が必要です。

チェックマーク赤昔から言われている言葉

昔から語り継がれている言葉。

その重みと真実は計り知れません。
長い年月を経ても、変わらない真実を表していることが多いのです。

そのような視点で見ると、昔から言われている言葉から座右の銘を選ぶのはとても良いかと思います。

しかし、世の中は全て不変というわけではありません。
現代にはマッチしない。古すぎて、今の時代にはちょっと理解しがたいという場合もあります。

いくら良い言葉でも、今の時代に心に響かないことがあるので、そこは注意です。

チェックマーク赤かっこ良い言葉

面接などの場合はかっこ良い言葉で面接官への印象を良くしたい!
そんな気持ちがムクムクと湧き上がるかもしれません。

でも、ちょっと注意が必要です。

言葉は素晴らしくて、かっこ良くても、あなたの年齢や人となりに見合っていますか?
あまりにも自分とかけ離れた言葉は不自然に聞こえます。

チェックマーク赤尊敬されたい言葉

こんな座右の銘だと人として尊敬されそうだなあ!
そんな理由で選んでいませんか?

人から注目を浴びたい!
尊敬を得たい!

そんな理由で選んだ座右の銘は完全に意味が間違っています。
最初に言いましたが、座右の銘とは『自分を戒める言葉』ですよ。

傲慢にならないように王様や皇帝が座右の銘を記しました。
かっこ良いからと座右の銘を選ぶ前にそのことを思い出しましょう。

人気のある座右の銘

ところで、世の中で人気のある座右の銘にはどのようなものがあるのでしょうか?

探してみると、、、、三井生命保険株式会社が面白いアンケートをしていましたので、ご紹介しますね。
全国各地の事業主や地元の企業経営者に『座右の銘』の人気投票をしたのです。

その結果は、、、、

1位 為せば成る 為さねば成らぬ 何事も
2位 継続は 力なり
3位 一期一会
4位 感謝
5位 笑う門には 福来たる
6位 初心忘るべからず
7位 人間万事 塞翁が馬
8位 やってみせ 言って聞かせて させてみて ほめてやらねば 人は動かじ
9位 温故知新
10位 雲外蒼天

ー出典:教えてください!座右の銘~キャンペーン2017

1位の『為せば成る 為さねば成らぬ 何事も』はどんなことでも強い意志を持って行えば、物事は達成するという意味になります。

ちなみにこれは江戸時代の米沢藩主(今の山形県)の教訓になります。米沢藩主の上杉鷹山(うえすぎようざん)が家臣に教訓として詠み与えたことからひろまったのです。

『為せば成る 為さねば成らぬ 何事も』『一期一会』『継続は力なり』は男女を問わず大人気の座右の銘です。

一方、女性に人気のあるのは『笑う門には福来たる』です。これは女性らしい座右の銘ですね。楽しい家族団欒の様子が目に浮かびます。

1位から10位までを見てみてみると、『一期一会』『温故知新』『雲外蒼天』四字熟語はこれらの3つのみです。

四字熟語で人気のある座右の銘

座右の銘に選ばれた四字熟語。

アンケートで10位以内に入っていた四字熟語である
『一期一会』『温故知新』『雲外蒼天』
これらの3つの四字熟語の意味を簡単にご紹介しますね。

一期一会(いちごいちえ)

すべての機会は二度と繰り返されることのない、一生に一度の出会いであるということ。
茶道に由来する四字熟語になります。一説によると、千利休の言葉とも言われています。

あなたとこうして出会っているこの時間は、二度と巡っては来ないたった一度きりのもの。
だから、この一瞬を大切に思い、今出来る最高のおもてなしをしましょう

それが茶道における一期一会の意味でした。

そこから転じて、一生に一度しかない出会い。一生に一度かぎり。初心を忘れずに何事も真剣に行うことが大事。
それを諭す言葉になりました。

温故知新(おんこちしん)

孔子の言葉が由来です。

過去の事実を研究し、そこから新しい知識や見解をひらくこと。
昔の事柄をもう一度調べたり考えたりして、新たな道理や知識を見い出し自分のものにすること。

古いものや過去のことから学び、それを今の問題解決や創造に活かしていく。
そんな何か新しいものを創造する時の指針になる言葉ですね。

雲外蒼天(うんがいそうてん)

雲を抜け出せば、青い空が待っている。そのような意味になります。
試練を乗り越えていき、努力して乗り越えれば良い結果が望めるという意味になります。

そこから転じて、

  • どんな困難があっても、努力することで乗り越えられる。
  • 苦しくても、諦めずに頑張ることで、事態は好転する。

背中を押してくれる励ましの四字熟語となります。

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