桜からさくらんぼは採れるのかの謎!さくらはバラだった?

桜って儚い花ですよね。
あっという間に咲いて、あっという間に散ってします。

ところで、ちょっと疑問なのですが、、、
うちの近所に桜の木が何本かあるのですが、『さくらんぼ』が今まで実っているのを見たことありません。

桜からさくらんぼは採れるのでしょうか?

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それとも、さくらんぼは本当は桜ではないのでしょうか?

『さくらんぼ』と『桜』の真実について調べてみました。
すると、いろいろと面白い話が見つかりました。

桜はバラだった?

まずは、桜について調べてみました。
すると、衝撃の事実が!!!

なんと、桜は『バラ科』の植物だったのです。
ご存知でした?

正確にいうと、『バラ科モモ亜科スモモ属』だそうです。

桜の花

バラ、、、、モモ、、、スモモ、、、

なんだか、思いもよらぬ単語が並んで、しょっぱなから驚かされてしまいました。
ということは、、、桜から採れる果実は桃とかスモモになるのでしょうか?

うーん、この答えはもうしばらく先を読み進んでください。

さくらんぼの別名はモモ?

普段、私たちは赤くて、小さくて、おいしいフルーツを『さくらんぼ』と言っていますが、生産農家の方は『桜桃(おうとう)』と呼ぶことが多いのだそう。

桜 + 桃 (おうとう)= さくらんぼ

さくらんぼ

さくらんぼの正式な名称は桜桃(おうとう)だったのです。
おうとうと聞くと、黄桃=黄色の桃をすぐに思いつきますが、漢字は違えど、さくらんぼも『おうとう』と呼ばれます。

さくらんぼ=桜桃、ここに『さくら』という漢字がしっかりあるからには、さくらんぼは桜のはずです。

でも、どうでしょう?
うちの近所にあるソメイヨシノや八重桜にさくらんぼの実がなっているのを見たことがないのですけど?

どうして?

ソメイヨシノにさくらんぼは実らない?

最初に桜はスモモ属に分類されると紹介致しました。
このスモモ属は約400種くらいあるそうなのです。

そして、実の特徴から5〜7種類に分けられるそうです。
桜はスモモ属の分類ではサクラ亜属になるそうです。

そして、そのサクラ亜属でも種類がわけられており、そこから『節』に分かれ、さらに『群』という風に種類が分けられるのです。

ひとことで桜と言っても、分類上はいくつもの違う種類に分けられるのです。
例えば、サクラ節のなかで、ヤマザクラ群、エドヒガン群、マメザクラ群などいう群に分けられます。

そして、さくらんぼの実のなる木は『ミザクラ節』だったのです。

私たちがお花を愛でている桜は『サクラ節』
おいしくいただくサクラの実は『ミザクラ節』

ちょっと乱暴に大雑把に言ってしまうと、こんな違いがあったのです。
たくさんある桜の種類の中で、『ミザクラ節』の果実が『桜桃』あるいは『さくらんぼ』の正体というわけ。

たくさんある桜の種類のなかで、さくらんぼが実るのは一握りの種類だけ。
なるほど、そういうことだったのですね。

目黒側沿いの桜

ここで、ちょっと脱線すると、、私たちに馴染みのあるソメイヨシノ。

ソメイヨシノは日本古来の大昔からある在来種というわけではなく、交配種で人工的に作られた桜です。
日本の歴史から考えると比較的新しく、江戸時代の中期から末期にかけて広まったと言われています。

江戸時代に、全国から集められたエドヒガンとオオシマザクラを交配させて生まれたそうです。
その後、園芸家が挿し木によって増やしたという説が有力で、日本人好みの花の美しさから広まって今の地位を築いたというけです。

エドヒガン、オオシマザクラ、どちらも『ミザクラ』ではありません。
ソメイヨシノのDNAにはさくらんぼの実る血は流れていないのです。

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そんなわけで、近所のソメイヨシノにはさくらんぼが実らないのです。

ミザクラにはどんな種類が?

さくらんぼと言っても、佐藤錦のような白くてジューシーなもの。
アメリカンチェリーのようにルビー色で硬めのさくらんぼ。

味も見た目も全然違いますよね。

『ミザクラ』には、『ヨーロッパ系』『東洋系』大きく分けて2つあるそうです。

日本で食べているさくらんぼは東洋系だろう!
そう思ったのですが、日本で流通しているさくらんぼのほとんどはヨーロッパ系だそうです。

世界でさくらんぼが採れる国はどこでしょう?と聞かれて答えられますか?
ちょっと難しいですよね。

答えは、トルコ!

トルコ、アメリカ、イランがさくらんぼの原産国としては上位3位になります。

西洋ではミザクラはかなり昔から、イランの北部からヨーロッパにかけて、野生していた植物でした。
その歴史は古く、1世紀の古代ローマの博物学者プリニウスの著書である博物誌にも紹介されているくらいです。

もともと、さくらんぼはイラン近辺では有史以前から食べられていた歴史のある食べ物だったのです。

中近東からヨーロッパ西部に広まり、16世紀あたりから本格的にヨーロッパ各地で栽培されるようになりました。
その後、アメリカへ伝わり、世界中へ広まったのです。その国の一つが日本なのです。

明治初期に、セイヨウミザクラが日本へ伝わりました。

ドイツ人のガルトネルによって北海道に植えられたのが始まりと言われており、その後、北海道や東北地方に広がりました。
その後、幾重もの改良が重ねられて、美味しいさくらんぼが日本でも食べられるようになったのです。

さくらんぼのなる木

一方、東洋系は支那桜桃(シナノミザクラ)、唐実桜(カラミザクラ)などがあり、ヨーロッパ系と同様に歴史は古く、中国でも昔から食べられていたそうです。

日本へは江戸時代に清の国から伝わったのですが、東洋のさくらんぼは日本では広まらなかったのです。
中国から伝わった桜は木材から家具を作ったり彫刻を掘るために使われました。

西洋のさくらんぼより早く日本へ伝わったのですが、なぜか日本では広まることがなかったのです。
勝手な想像ですが、もしや、美味しくなかったのでは? 

ちなみに「桜桃」という名称は中国から伝えられたものだそうです。
さくらんぼは広まりませんでしたが、名称だけが広まり残ったのです。

日本で食べるさくらんぼは名称は中国系、味はヨーロッパ系。
そんなところでしょうか?

ちなみに、さくらんぼの王様と呼んでも良い『佐藤錦』!

佐藤錦はヨーロッパのナポレオン種とアメリカの黄玉種を交配して生まれたさくらんぼです。
日本らしいフルーツの代表の佐藤錦ですが、アメリカとヨーロッパがご先祖様なのです。

桜の木に果実は実らない?

ソメイヨシノなどの愛でる桜にはさくらんぼは実らないと断言しました。
しかし、よーく見ると、小さなすぐりの実のような果実をつけていることがあります。

もしや、これもさくらんぼ!なのでは?

もちろん、セイヨウミザクラでなくても、実はなります。

でも、果実が実っている桜の木を見つけることはないのでは?
それには理由がありました。

そもそも植物は、めしべに花粉がつくことで実がなりますよね。

しかし、ここでその花粉が問題となるのです。なんと、花粉にも相性があるそうです。
さくらんぼの場合、同じ品種の花粉では結実しないことが多いそうなのです。

つまり、同じ品種の花粉を受粉してもなかなか、さくらんぼにはならないのです。
さくらんぼは好き嫌いが多い?神経質な植物みたいです。

ちなみにセイヨウミザクラではない、普通の観賞用の桜の実。

私は食べたことはないのですが、噂によると、酸っぱくて、固くて、まずい。
とてもじゃないですが、食べられるものではないようです。

しかし、とっても貴重な果実です。なかなかそんな機会はないはずです。
せっかくなので、もし、見つけたらチャレンジしてみては?(笑)

ちなみに桜は『バラ科モモ亜科スモモ属』とご紹介しましたが、桜の分類は非常に難しいそうです。
亜属を属とする説もあり、その場合、サクラ亜属ではなくサクラ属とする説もあります。

サクラは非常に突然変異が多い植物として有名です。
もしかしたら、ある日、突然変異で近所の木にさくらんぼが実っているかもしれませんよ。

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