花見は日本だけの文化?外国ではNGだった!?

春といえば、お花見!
満開の桜をめでて、おいしいお酒を飲む。

新入社員のはじめての仕事が
お花見の場所取りという会社もあるとか。

外国人観光客が日本の桜を目当てに
やってくることも増えてきました。

スポンサードリンク

外国には、花見の習慣はないの?
花見は日本独自の文化なの?

さあ、どうなのでしょう。

花見の歴史は古い

『花』と聞いて、どんな花を思い浮かべますか?

バラ、チューリップ、芍薬(シャクヤク)、
菊、あやめ、百合、水仙、、、、

ぱっと、思い浮かんだだけでも
これだけ、いろいろな花がでてきます。

しかし、日本人にとって『花』といえば
何と言っても、『桜』です。

歴史をみても、桜は遠い昔から、
日本人にとって、馴染み深いものなのは確かです。

なんと、古今和歌集では、桜を詠んだ歌が
70首も出てくるそうです。

古今和歌集は10世紀初期に生まれた歌集です。

時代で言うと、日本では平安時代、
東ローマ帝国ではマケドニア朝の時代です。

桜の花

平安時代には、すでに桜は日本人にとって
特別なものになっていたのです。

平安時代の貴族たちは、「花宴(はなのえん)」
と呼ばれる、桜をめでるお花見を楽しんでいたのです。

この頃から『花』=『桜』が定着しました。

歌集のなかで、『花』と詠まれるものは、
桜のことを指すようになったのです。

鎌倉・室町時代には、貴族の風習であった
お花見が武士階級にも広まりました。

豊臣秀吉が開催した『吉野の花見』
『醍醐の花見』などは、
私も知っているくらい、有名なお花見です。

そして、お花見が庶民にもひろまったのが江戸時代です。

江戸時代には、桜の品種改良もすでに行われていたそうです。
それだけ、日本人にとって桜は特別な花というのがうかがい知れます。

質素倹約がモットーの徳川吉宗ですら、1720年(享保5年)に
浅草(墨田川堤)や飛鳥山に桜を植えさせて、
庶民の行楽として奨励するほどです。

ケチで有名な吉宗をとりこにした桜。
日本人は本当に桜を愛しているのですね。

花見は日本独特の文化?

歴史をみてみると、10世紀ころから
脈々と、日本人のなかで受け継がれてきた文化。

それが、花見と言ってもよさそう。

ところで、このお花見は日本だけの行事や文化なのでしょうか?
外国ではお花見はしないのでしょうか?

目黒川の桜並木

調べて見ると、ご近所さんの台湾や韓国では
花見をする習慣があるようです。

しかし、これは戦時中に日本の統治下に置かれていた
というのが大きな理由です。

日本の文化が戦時中に広まった結果と考えてよさそう。

韓国の漢江沿いには、1600本以上のソメイヨシノの
桜並木が続き、数百万のひとが訪れるようです。

そして、アメリカ。ワシントンの桜を聞いたことがありますか?

日米友好の印として、1912年に東京の荒川の桜の苗木が
贈られて、ワシントンのポトマック河畔に植えられました。

その数、なんと3000本!!!

ここで、毎年、全米桜祭りが行われています。

このお祭りでは、パレードやステージショーなどが開催され、
どちらかと言うと、日本の文化を紹介する文化祭という位置づけです。

約100年前に贈られた、日本の桜がアメリカ人にも
楽しんでもらっているのは確かです。

他にも、日系の移民が多いブラジルでも、多くの桜がみられ、
故郷である日本を懐かしむことができるそうです。

これは、もともと日系人移民が桜の植樹をした成果なのです。
サンパウロのカルモ公園には約4000本の桜が咲くそうです。

日本の花見は独特?外国ではNGだった!

これまで見てくると、日本のお花見は歴史があり
外国で見られる桜も、もともと日本とゆかりのあるものが多い。

そう言って良さそうです。

ところで、お花見の楽しみといえば?

はい!
花見酒や花見弁当ですよね(笑)

満開の桜に『うわー!!綺麗!!!!』
最初の10分ほどは、感動して桜を愛でます。

そして、そのあとは、お弁当やお酒、そしてお団子などの登場です。

まさに、花より団子の状態になってしまうのは
誰にも責められませんよね。

桜を楽しむ = お花見

それが本来の姿のはずですが、
実際は、お酒や料理を楽しむ会。

いつの間にか、そうなっています。(笑)

お花見の場所によると、カラオケまで登場しています。
平安時代のお花見とは、ずいぶん形が変わってきています。

このお花見につきもののお弁当やお酒。
これが、なんと、外国ではNG!になってしまうかも!

びっくりですよね。
しかし、公共の場所での飲酒を禁止している国や場所は多いのです。

酔っぱらいのサラリーマン

アメリカを例にとると、州によって法律は違うのですが、
公園やビーチなどでの飲酒を禁止している州がほとんどです。

州によると、酔っぱらって町を歩くと逮捕されるくらい
法律が厳しい場所があります。

ホテルにお酒を置いてはいけない州があるくらいです。

一般的に、外国では、パブリックな場所でお酒を飲むのは厳しいのです。

なので、日本のように桜をめでながら、お酒を楽しむことができません。

開催されているステージショーをみたり、
桜の写真をとるくらいしか楽しみがないのです。

公園のなかは散歩するだけ、あとは飲食店で飲み食いするしかないのです。

ずいぶん日本とは状況が違いますね。

桜を見ながら、お酒を飲んで、お弁当を楽しむのは
まさに日本独自の文化なのかもしれません。

スポンサードリンク

コメントを残す

サブコンテンツ

このページの先頭へ