微熱が続く原因!疑われる病気は?原因不明が15%!
微熱は何度から何度まで?
熱っぽい。微熱がある。
そもそも、微熱はどんな状態なのでしょうか?
体温は、何度から何度までを微熱と呼ぶのか?
まず、チェックしましょう。
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一般的には、
微熱:37度 〜 38度
高熱:38度以上
このような区分けになります。
しかし、気をつけることがいくつかあります。
子どもの場合、体温は成人よりも高い場合が多く、
他に症状がなければ、37.4℃くらいまでは
平熱とみるのが一般的です。
逆に、お年寄りの場合は、平熱が低くなる傾向があります。
女性の場合は、排卵から生理までの時期に
低温期の体温より、0.5~0.7℃ほど
基礎体温が高くなります。
そして、妊娠初期も同様に、体温が上がります。
最近は、若い女性を中心に、低体温症とよばれる
平熱が35℃台のひとも多いようです。
そんなひとは、普通のひとにとれば、平熱である
36.5℃くらいでも、頭がぼっーとするのでは?
年齢、性別、体質などにより、
平熱の温度の幅は、じつはかなりあるのです。
まずは、自分の平熱はどれくらい?
平熱より、0.6〜1.0度高いと、微熱がある。
そんな目安にするとよさそうです。
微熱が続く!どれくらいの期間?
微熱が続く。
どれくらい続けば、病院へ行くべきなのか?
ちょっと、悩みますよね。
目安として、まず3日。
風邪などのウィルスが体内に入り込むと
体は、防御態勢にはいり、免疫を作ろうとします。
体のそとからの悪者と戦おうと頑張ってくれます。
その際に、熱がでるのは、体の自然な防御反応なのです。
このサイクルがだいたい3日くらいと言われます。
風邪をひいた時の微熱。
インフルエンザの際の高熱。
熱にうなされるのは、確かに3日くらいです。
それ以上の期間、熱が続くのは、体のなかで
なにか起こっているのかも?
そう疑う目安になります。
1週間〜10日以上、微熱が続くならば
病院できちんと検査を受けるべきでしょう。
微熱が続く!疑われる病気は?
10日以上、微熱が続く場合は、
どんな病気が疑われるのでしょうか?
結核
肺炎
悪性腫瘍=がん
膠原病(こうげんびょう)
慢性膀胱炎
慢性胆嚢炎
慢性副鼻腔炎=蓄膿症
慢性扁桃腺炎
虫垂炎=盲腸
慢性腎盂(じんう)腎炎
甲状腺機能亢進症
ざっと、思いついただけで、
これだけたくさんあります。
そうそう、病気とは言えない脱水症状や
熱中症のときも微熱がでることが多いです。
妊娠初期の女性もホルモンバランスが
崩れることが原因で、微熱が続いたりします。
本当に、さまざまなのです。
原因不明の微熱
微熱が続く原因は、本当にいろいろです。
しかし、病院へ行き、検査しても
病気がハッキリしない熱もあります。
「原因不明熱」(FUO)
アメリカでは、3週間を超えて、
38.3度よりも高い発熱が繰り返される。
平熱より高い体温が続いている患者が
検査しても、病名が特定できない場合に
FUO(Fever of Unknown Origin)と診断されます。
38.3℃というと、かなり高熱に思えますが、
アメリカの平熱の基準は日本に比べて
高いという背景があるかと思われます。
一般的に、アメリカでは、37℃が平熱、
38℃を超えないと、熱がある!とは言いません。
私の基準からすると、37.5℃を超えると、
かなり、熱っぽく、体がきついのですけどね、、、
FUO患者は最終的に、
30~40%:感染症
20~30%:悪性腫瘍
10~30%:関節リウマチ、狼瘡(ろうそう)などの自己免疫疾患
このような診断がくだされます。
これらのなかには、臓器の膿瘍、原因不明の寄生虫感染、
潜在ガンといった、特異な疾患も含まれるそうです。
それでも、FUOの5~15パーセントは、
精密検査や専門家の見立てによっても、診断がつかないのです。
じつは、微熱の原因は不明なことが多いのです。
なかには、いろいろな検査で異常が認められない
原因不明の微熱が、患者の半分程度であるとの
報告もあるそうです。
微熱に関しては、いろいろ検査しても、原因がわからない。
そんなケースは、意外と多いのかもしれません。
微熱と自律神経
原因となる病気や疾患がないのに、微熱が続く。
そんな場合、体質性高体温(たいしつせいこうたいおん)かもしれません。
これは、自立神経の不調が原因とも言われますが、
今の段階では、確かな原因はわからないようです。
症状としては、発熱、全身がだるい、食欲がない、
不眠、頭痛などの症状がでます。
特徴として、こどもからお年寄りまで、どのような年代にも
みられますが、若い女性に、特に多いそうです。
- 本態性高体温(ほんたいせいこうたいおん)
- 常習性高体温(じょうしゅうせいこうたいおん)
- 神経性高体温(しんけいせいこうたいおん)
これらも、同じく、自律神経系が不安定なことが
原因で微熱がでると考えられています。
体質性高体温と同じく、原因については、
まだまだわからないことが多いようです。
微熱とストレス
『試してガッテン』の放送をみたかたは
ご存知かもしれません。
それは、
ストレスが原因で微熱が続く
なんと、ストレスが要因で熱がでることがあるそうです。
発熱とストレスには関係があったのです。
心因性発熱(しんいんせいはつねつ)が正式名になります。
ストレスによる発熱には、大きくわけて2つの
タイプがあります。
(1)何かの活動、精神活動に伴い熱がでる
(2)慢性的なストレスの環境におかれている
(1)の活動に伴う発熱の例をあげると、
- 会社に行く
- 授業にでる
- 人に会う
- 人前で話す
- けんかする
例えば、こどもが『明日、算数のテストがある』と
緊張して、熱がでるというのがこのタイプです。
そして、(2)は
慢性的なストレスがあり、疲れがたまった場合に
当てはまります。
- 毎日残業している
- 介護で疲れている
- 授業とバイトで休む暇がない
そんな場合ですね。
働きながら、家事をして、子育てをしている。
それに、最近は、介護まで加わり、毎日が超忙しい。
自分のことは、何ひとつできない。
そんなパターンです。
転職して、新しい職場で、新しい仕事で
緊張するうえ、仕事が忙しく、初日から残業が続く。
そんな人は、(1)(2)の両方の
ストレスがあるかもしれませんね。
ストレスが原因なので、病院で血液検査、
画像検査など、いろいろ検査をしても、
異常がみつからないのです。
解熱剤を飲んでも効かないという特徴があります。
解消法は、ストレスをためないこと!
具体的には、
- 日常生活のペースを落とす
- 睡眠時間を確保する
- 完璧主義を目指さず、70%くらいで満足する
- こまめに休憩する
- 休憩するときは、横になり、目をつぶる
こんなことに注意するといいそうです。
微熱がでるということは、体は普段より
エネルギーを消耗している状態なので
無理に運動などはしないほうがいいのです。
自分がもしや、このタイプの微熱だと疑う方への
お医者さんからのアドバイスです。
まずは、内科を診療してください。
そこで、しっかり、熱の原因を調べてもらってください。
自己判断は禁物です。
心因性発熱が疑われる場合は、検査を受けた病院から
心療内科に紹介してもらってください
とのことです。
ストレスに対する薬(安定剤など)を処方してもらい
回復する場合もあるので、きちんと心療内科のお医者さんに
診てもらうことが大切になります。
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タグ:微熱
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